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アメリカビザの面接、英語はどのくらい必要? ビザの種類ごとに「合格ライン」を徹底解説

「英語がそんなに得意じゃないけど、アメリカのビザ面接って大丈夫かな?」

こんな不安を抱えたまま、ビザの準備を進めている方は少なくないと思います。

結論から言うと、英語力の必要度はビザの種類によってかなり差があります。観光で行くBビザと、大学に留学するF-1ビザとでは、面接で求められるレベルが全然違います。「英語が苦手でも大丈夫なケース」もあれば、「英語で受け答えができないと厳しいケース」もあるのです。

この記事では、ビザ別に「実際の面接でどのくらいの英語力が必要なのか」を、初心者の方にもわかりやすく解説します。行政書士事務所として日々ビザ申請のサポートをしている立場から、実務に即した情報をお届けします。ぜひ参考にしてください。

まず知っておきたい:面接は日本語でも対応してもらえることが多い

アメリカのビザ面接は、東京・大阪・福岡・札幌・那覇の在日米国大使館・総領事館で行われます。

ここで勤務する領事官は、アメリカ国務省の厳しい語学訓練を受けており、日本語でのコミュニケーションが可能な方がほとんどです。そのため、日常会話レベルの日本語であれば十分に通じます。

「面接は英語でやらなければいけない」というイメージを持っている方も多いですが、それは必ずしも正しくありません。ただし、「どうせ日本語でOKだから英語は関係ない」と思い込むのも危険です。ビザの種類によっては、英語での受け答えが実質的に必要になる場合があります。

面接で使う言語は、原則として申請者が自由に選べるわけではなく、領事官が開始した言語に合わせることが基本です。その前提を踏まえたうえで、ビザ別の英語力の必要度を見ていきましょう。

 

ビザ別・英語力の必要度まとめ

まず、主なビザカテゴリーごとの英語力の目安を一覧で確認しておきましょう。

ビザの種類

主な用途

英語の必要度

面接のポイント

B-1/B-2(商用・観光)

短期出張・旅行

低〜中

目的・期間・帰国意思をシンプルに

F-1(大学・大学院)

学位取得目的の留学

高い

英語で学ぶため英語力も審査対象

J-1(交流訪問・研究)

研究者・文化交流など

高い

英語でのやり取りが前提

M-1(専門学校)

職業訓練・専門課程

中〜高

学校の種類により差がある

H-1B(専門職就労)

IT・会計・医療等

非常に高い

業務内容を英語で具体的に説明

L-1(企業内転勤)

海外拠点への転勤

中〜高

現地での役割・業務内容を説明

E-1/E-2(貿易・投資)

貿易・投資による就労

中〜高

事業計画・経営内容を説明

以下では、それぞれのビザについて詳しく解説します。

 

観光・短期出張(B-1/B-2ビザ)の場合

結論:英語が得意でなくても大丈夫なことがほとんどです。

観光や短期出張のためのBビザ(B-1/B-2)は、アメリカビザの中で最もハードルが低いとされており、面接での英語力もそれほど問われません。領事官が日本語で話しかけてくれることも多く、日本語で答えながら面接を完結できるケースがほとんどです。

面接では主に以下のようなことを聞かれます。

  • アメリカに行く目的は何ですか?
  • どのくらい滞在する予定ですか?
  • 日本での仕事や生活の状況は?(帰国する予定があるか?)
  • 滞在中の費用はどのように用意していますか?

    これらは日本語で答えれば十分です。もし領事官が英語で話しかけてきた場合は、「Sorry, could you speak in Japanese?」や「Could you repeat that, please?」と丁寧に言えば対応してもらえることがほとんどです。

    ただし、答えの内容は大切です。英語力よりも、「目的が明確か」「帰国の意思があるか」「滞在費用に問題がないか」がチェックされます。答えが曖昧だと、たとえ日本語で話せていても不審に思われる可能性があります。

     Bビザのポイント:英語力より「目的の明確さ」と「帰国の意思」が重要

     

    留学ビザ(F-1M-1J-1ビザ)の場合

    留学ビザは、英語力が審査に影響するカテゴリーです。「英語を使う環境に行くのに、英語が話せないのはおかしい」という視点で審査されると思っておきましょう。

    英語能力試験(TOEFLIELTSなど)のスコアが求められる

    多くのアメリカの大学・大学院では、入学要件としてTOEFLIELTSなどの英語能力試験のスコアを求めています。ビザ申請時には入学許可証(I-20)とともにこのスコアが確認され、「本当にその大学でやっていける英語力があるか」が判断材料になります。

    目安として、一般的な大学・大学院ではTOEFL iBT 8095点前後、IELTSなら6.57.0バンドスコア前後が求められるケースが多いです(学校・専攻によって異なります)。語学研修(ESL)目的の場合は、スコアが不要なこともあります。

    なお、スコアの基準は各学校・年度によって変わることがあるため、最新の要件は必ず志望校や大使館の公式情報でご確認ください。

    面接では英語での受け答えが求められることが多い

    F-1やJ-1の面接は、英語で行われることが一般的です。領事官は「この人は本当に英語で授業を受けたり、研究活動を行ったりできるか」を確認したいため、日本語で答えようとすると、それ自体が「英語力が不十分なのでは?」という疑念につながる可能性があります。

    完璧な英語でなくてもかまいません。ただし、以下のような質問には英語でも答えられるよう事前に準備しておくことをおすすめします。

    • なぜその大学・プログラムを選んだのか?
    • 卒業後の計画(帰国して何をするか)は?
    • 日本での生活の基盤(家族・仕事など)はあるか?

      たどたどしくても誠実に答えようとする姿勢は、領事官にもきちんと伝わります。

       留学ビザのポイント:英語力の証明(試験スコア)+面接での英語での受け答えが必要

       

      就労・投資ビザ(H-1BL-1E-1/E-2ビザ)の場合

      就労や投資を目的としたビザでは、「実際にアメリカで英語を使って仕事ができるか」が審査の重要なポイントになります。

      H-1Bビザ(専門職就労)

      H-1Bビザは、IT・工学・会計・医療など、高度な専門知識が必要な職種を対象としたビザです。面接では、自分がどんな専門的な仕事をするのか、なぜ自分でなければならないのかを説明する必要があります。

      「英語のスコアが高ければいい」というわけではありません。大切なのは、「自分の職務内容を英語で具体的かつ論理的に説明できるか」です。専門用語を使いながら業務の内容を話せると、審査官への印象も良くなります。

      L-1ビザ(企業内転勤)

      L-1ビザは、日本の会社からアメリカの関連会社・子会社に転勤するためのビザです。経営幹部・管理職(L-1A)や、特定の専門知識を持つ社員(L-1B)が対象となります。

      現地でどのような役割を担うか、現地スタッフをどのようにマネジメントするかなど、実務に即した内容を英語で説明できることが求められます。

      E-1/E-2ビザ(貿易・投資)

      E-1(貿易)・E-2(投資)ビザは、アメリカと日本の間の貿易や、アメリカへの投資を通じて就労するためのビザです。事業計画や投資内容、経営の実態などを英語で具体的に説明できることが重要です。

      「事業計画書は日本語で作れるけど、英語で説明するのは難しい」という方は、事前に想定質問への英語回答を練習しておくことをおすすめします。

      就労・投資ビザのポイント:仕事・事業の内容を英語で具体的に説明できることが鍵

       

      面接で英語に詰まったとき、どうすればいい?

      英語に自信がない方でも、いくつかのフレーズを覚えておけば焦らずに対応できます。

      覚えておくと便利なフレーズ

      • “Could you repeat that, please?”(もう一度言っていただけますか?)
      • “I’m sorry, could you speak more slowly?”(ゆっくり話していただけますか?)
      • “I’m not sure I understand the question.”(ご質問の意味が少し分かりかねます)

      沈黙が続く、または明らかに何も答えられない状態が続くと、「何か隠していることがあるのでは?」と思われる可能性があります。たどたどしくても、言葉を出し続ける姿勢が大切です。

      また、英語で聞かれても「わかりません」ではなく、わかる範囲で誠実に答えようとする態度が、領事官に好印象を与えます。

       

      東京と大阪、面接の雰囲気に違いはある?

      実務的な話として、東京(米国大使館)と大阪(米国総領事館)では、面接の雰囲気に若干の違いがあると言われています。

      東京(米国大使館)

      東京は申請件数が多く、面接は効率的でテンポが速い傾向があります。一人あたりの面接時間は短めで、書類との整合性が重視されます。事前に提出した書類と口頭での説明が一致しているかどうかが特に見られます。

      大阪(米国総領事館)

      大阪では、やや踏み込んだ具体的な質問をされることがあります。「なぜアメリカに行くのか」「日本に戻る理由は何か」など、申請者の実態を掘り下げる質問が多い印象です。簡潔で要点を絞った答えが評価される傾向があります。

      どちらで受けるにしても、準備の内容は基本的に同じです。目的・滞在期間・帰国の意思・日本での生活基盤を、言葉少なくても明確に伝えられるようにしておきましょう。

       

      通訳を連れていくことはできる?

      日本語も英語も対応が難しい場合(日本在住の外国籍の方など)は、通訳を1名同行させることが認められる場合があります。ただし、事前の手続きと厳しいルールがあります。

      通訳同行のルール

      • 面接日より前に、大使館のカスタマーセンターを通じて通訳者の氏名・身分証明情報を申告し、入館許可を得る必要がある
      • 通訳者の役割は「申請者の言葉をそのまま訳すこと」のみ。代わりに質問に答えたり、アドバイスをしたりすることは禁止
      • 通訳者が不適切な対応をした場合、その場で面接が中止される可能性がある
      • 大使館が通訳を用意することはなく、費用はすべて申請者の自己負担

      なお、日本語が話せる方にとって通訳は必要ありません。前述の通り、在日米国大使館・総領事館の領事官は日本語での対応が可能です。

       

      まとめ

      アメリカビザの面接で必要な英語力は、ビザの種類によって大きく異なります。この記事の内容を改めて整理すると、次の通りです。

      • Bビザ(観光・短期出張):日本語対応がほとんど。目的や滞在内容を明確に伝えることが重要
      • 留学ビザ(F-1J-1M-1):英語での受け答えが必要。試験スコアと面接の両方で英語力が確認される
      • 就労・投資ビザ(H-1BL-1E系):業務・事業内容を英語で具体的に説明できることが審査のカギ

        英語が得意でなくても、しっかり準備することで乗り越えられるケースは十分にあります。大切なのは「自分の目的・計画・帰国の意思」をしっかり伝えること。その準備を丁寧に行うことが、面接突破の近道です。

        「自分のビザの種類だと何が必要?」「英語が苦手でもビザは取れる?」といった疑問がある方は、ぜひ一度専門家にご相談ください。

        この記事の監修者
        行政書士法人タッチ 代表行政書士 湯田 一輝
        2018年8月 ビザ申請・帰化申請専門の「ゆだ行政書士事務所」設立
        2022年4月 個人事務所を行政書士法人化「行政書士法人タッチ」
        専門分野 外国人在留資格、帰化申請
        外国人ビザ関係を専門とし、年間1000件以上の相談に対応
        セミナー実績 国際行政書士養成講座、公益財団法人戸田市国際交流会、埼玉県日本語ネットワーク、行政書士TOP10%クラブ、行政書士向け就労ビザ講習会など多数
        運営サイト 行政書士法人タッチ
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