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ESTA(旅行)で渡米→結婚→AOSでグリーンカード 準備~提出までのガイド【詳細版】

※一般情報です。申請の可否や方針は個別事情により異なります。必要に応じて米国移民弁護士等にご相談ください。

目次

全体像

流れ

ESTAで渡米
入国(I-94が作成)
結婚
移民健診(I-693)
申請書一式を郵送
I-130 / I-130A / I-485 / I-864 /(I-765 / I-131)
指紋
EAD / AP
面接
永住権(GC)

先に知っておくこと

  • ESTA(VWP)は最長90日。ただしAOS(I-485)を滞在期限内に提出し受理されれば、審査中は原則として米国内で結果を待つことができます(AOSの審査自体は90日を超えることが多い)。
  • ポイントは「入国時の説明」と「その後の行動」が矛盾しないこと(誤解・誤解や手戻りを減らす)。
  • I-485を出しただけでは働けません。EAD(I-765)が承認されてから就労OK。AP(I-131)が承認されるまで、原則出国しない。

用語ミニ辞典

よく出る単語

  • ESTAVWP):旅行の電子渡航認証。出発前にオンライン申請。
  • CBP米国の入国審査(空港など)を担当する機関。
  • I-94入国記録(電子)。入国後にサイトから確認・保存(印刷)できる。
  • AOSI-485):米国内でステータスを永住者へ変更する手続き。
  • GCGreen Card(永住権カード)。
  • EADI-765):就労許可カード。承認後に働ける。
  • API-131):渡航許可。AOS待ちの間に出国→再入国するための許可。
  • I-693移民健診(健康診断+ワクチン記録)。USCIS指定医(Civil Surgeon)のみ作成。封筒は開封しない。

主要フォーム:何のため?誰が書く?

ざっくり役割分担

  • 米国人配偶者(スポンサー側)が中心:I-130、I-864
  • 日本人配偶者(申請者側)が中心:I-130A、I-485、I-765、I-131
  • 医師が作成:I-693(必ずUSCIS指定医)

フォーム別の意味と「添付の定番」

 I-130(家族関係の申立て)+I-130A(配偶者の補足情報)

目的:『夫婦として本物の関係です』をUSCISに認めてもらう。

誰が:I-130は米国人配偶者が署名/I-130Aは日本人配偶者が署名。

添付の定番:

  • 米国人配偶者の身分証明(米国パスポート/出生証明/帰化証明等)
  • 結婚証明(結婚証明書、戸籍など)+過去婚姻の終了証明(該当者のみ)
  • 婚姻の実態(おすすめ:時系列で3~6か月ごとに証拠を並べる)

  例:同居証拠(賃貸契約/公共料金)、共同口座、保険の受取人、双方宛の郵便、写真(説明メモ付き)

 I-485(AOS:永住者へ変更する本体)

目的:米国内で永住権(GC)を申請するメインフォーム。

誰が:日本人配偶者(申請者)が署名。

添付の定番:

  • I-94(入国記録)
  • パスポート(顔写真ページ+入国スタンプページ)
  • 出生/身分の証明(戸籍謄本など)
  • 結婚証明
  • 写真(パスポートサイズ)
  • I-693(移民健診):現在の運用ではI-485と同封が必要(※後述)

 I-864(経済保証:Affidavit of Support)

目的:米国人配偶者が『経済的に支えます』と約束する書類。ここが弱いとRFE(追加提出)になりやすい。

誰が:米国人配偶者(スポンサー)が署名。必要なら共同スポンサーも署名。

添付の定番(ここは必ず整理する):

  • IRS Tax Transcript(推奨)または1040等の確定申告書
  • 直近の給与明細、雇用主レター(在職・年収)
  • 収入が足りない場合:共同スポンサー(Joint Sponsor)または資産証明(預金等)

 I-765(EAD:就労許可)

目的:AOS審査中に働けるようにするカード。

重要:I-485を出しただけでは働けません。EAD承認後に就労OK。

提出方法:I-485と同封して一緒に出すのが一番簡単。後から単独提出する場合はI-485の収受通知(Receipt)が必要。

 I-131(AP:渡航許可)

目的:AOS審査中に出国→再入国するための許可。

注意:APが出る前の出国は原則おすすめしません(AOS放棄扱い等のリスク)。

提出方法:I-485と同封が一般的。

 I-693(移民健診:健康診断+ワクチン)

目的:健康理由で入国不可(inadmissible)にならないことを証明する。

誰が:USCIS指定医(Civil Surgeon)が作成・署名。申請者は開封しない。

重要:2024/12/2以降、原則としてI-693(または一部I-693:ワクチン記録など)をI-485と一緒に提出する必要があります。未同封だとI-485が受理されない(差し戻し)場合があります。

お金の話:I-864の『年収いくら必要?』

結論:多くのケースは『連邦貧困ガイドラインの125%』が目安

I-864は、原則としてスポンサー世帯の『年収が基準以上』であることを示します。一般的な目安は125%です(例外あり:米軍現役等)。

2026年(48州)の目安(125%)

※アラスカ/ハワイは基準が高いので別表になります。提出直前にUSCIS/I-864P等で必ず確認してください。

スポンサー世帯人数

125%目安(年)

よくある例

2人

$26,438

米国人配偶者+日本人配偶者

3人

$33,313

夫婦+子1人(または扶養家族が追加)

4人

$40,188

夫婦+子2人 など

5人

$47,063

扶養人数が多いケース

何を出せば『収入の証明』になる?(おすすめ順)

① IRS Tax Transcript(最も無難)/② 1040等の確定申告書/現在の収入証明(給与明細+雇用主レター)

ポイント:『去年の税金』と『今の収入』の両方が説明できる形にする。

足りないとき:共同スポンサー(Joint Sponsor)を立てる、または資産で補う(I-864の説明書に沿って)。

渡米前に日本でやること(ここが最重要)

日本で必ず取っておく書類(後で取りにくい)

□ 戸籍謄本(出生・親情報・婚姻歴・改名歴が分かるもの。複数部推奨)

□ 過去の婚姻がある場合:離婚証明/判決書、死亡証明(該当者のみ)

□ 改名がある場合:改名が分かる書類(該当者のみ)

□ ワクチン接種記録(母子手帳、自治体記録、病院の証明など)

□ 学歴資料(卒業証明・学位証明など:ケースにより有用)

□ 無犯罪証明(Police Certificate):基本は領事手続で使うことが多いが、念のため準備すると安心なケースもある(経歴が複雑な場合など)

□ パスポート(現行+旧パスポートがあれば)

証拠(写真・同居・お金)を『時系列』で準備

おすすめ:『交際開始 → 同居 → 結婚』の順に、写真と書類を時系列で並べる。

例:同居(賃貸・公共料金)、共同口座、保険受取人、双方宛郵便、旅行記録、家族紹介の写真など。

翻訳(英訳):何を英語にする?自分で翻訳していい?

英訳が必要なもの(原則:非英語は全部)

USCISに提出する日本語の書類は、原則すべて英訳が必要です(写真だけは不要。説明文が日本語なら英訳を付けると安心)。

英訳が必要になりやすい例:結婚証明、戸籍謄本、離婚証明、ワクチン記録、日本の在職/給与資料、日本の資産証明。

自分で翻訳してOK(でも不安ならプロ推奨)

英訳は自分で作成してもOKです。大事なのは『完全・正確』であること。

英語に不安がある場合は、翻訳会社の利用をおすすめします(RFEの原因を減らせる)。

翻訳者証明(certification)テンプレ

I certify that I am competent to translate from Japanese to English and that the translation is complete and accurate.
Translator Name / Signature / Date

ワクチン&I-693(移民健診)

どこが不確定?(先に把握すると安心)

I-693はUSCIS指定医の予約・検査・封筒受領まで時間がかかることがあります。ここが全体スケジュールの時間がかかりやすい部分になりがちです。

日本で先にやると早いこと

  • ワクチン記録を集める(母子手帳、自治体、病院)。
  • 不足が分かれば日本で先に追加接種すると、米国での追加作業が減って早いことが多い。
  • 記録は『ワクチン名(英語/一般名があると理想)・接種日・医療機関・印/サイン』が見える形にする。

渡米後の流れ(最短)

  • Civil Surgeon(USCIS指定医)を早めに予約する。
  • 日本の接種記録を持参して、足りない分だけ米国で追加接種または抗体検査(医師判断)。
  • 医師から『密封されたI-693』を受け取ったら開封しない。
  • I-485と同封してlockboxへ郵送する(現在の運用では同封が必要)。

自分でできること/時間が読みにくいこと

自分たちで進めやすい(比較的コントロール可能)

  • 各フォームの記入(I-130/I-130A/I-485/I-864/I-765/I-131
  • 戸籍・結婚証明などの取得(日本)
  • 写真・同居証拠・共同口座などの整理(時系列にする)
  • 米国人配偶者の税務資料の取得(IRS Transcript等)※取得に慣れていない場合は時間がかかることも

外部要因で時間が読めない(先に着手)

  • I-693(USCIS指定医)の予約・受診・結果受領
  • 翻訳(自分でやらない場合:翻訳会社の納期)
  • 雇用主レター(会社の発行に時間がかかることがある)
  • 追加ワクチン・抗体検査(医師判断で追加作業が発生することがある)

提出のしかた(1つの封筒にまとめる:おすすめ)

いつ郵送する?

基本:I-693(密封)を受け取ってから、全フォームと一緒に郵送する。

まとめ方(例)

  1. カバーレター(同封物一覧)
  2. I-485(添付:I-94、パスポート、戸籍等、結婚証明、写真、I-693)
  3. I-864(添付:IRS Transcript/1040、給与明細、雇用主レター等)
  4. I-130I-130A(添付:婚姻の実態証拠)
  5. I-765EAD
  6. I-131AP

※提出先(lockbox住所)はUSCISの最新案内に従う。

よくある質問

I-485を出したらすぐ働ける?

いいえ。原則、EAD(I-765)が承認されてからです(ESTAは就労不可)。

I-765はI-485の収受通知がないと出せない?

I-485と同封して一緒に郵送するならOK。後から単独提出する場合はI-485の収受通知を添付します。

ワクチンは日本で打ってもいい?

はい。日本の接種記録を持参して、USCIS指定医がI-693に反映します。記録が不十分だと追加接種/検査になることがあります。

この記事の監修者
行政書士法人タッチ 代表行政書士 湯田 一輝
2018年8月 ビザ申請・帰化申請専門の「ゆだ行政書士事務所」設立
2022年4月 個人事務所を行政書士法人化「行政書士法人タッチ」
専門分野 外国人在留資格、帰化申請
外国人ビザ関係を専門とし、年間1000件以上の相談に対応
セミナー実績 国際行政書士養成講座、公益財団法人戸田市国際交流会、埼玉県日本語ネットワーク、行政書士TOP10%クラブ、行政書士向け就労ビザ講習会など多数
運営サイト 行政書士法人タッチ
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