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就労ビザで単純労働は可能?できる在留資格・できない在留資格
- 2021年11月22日
外国人雇用サポートセンターEmployment of Foreigners
行政書士法人タッチ


高度専門職は、学歴・職歴・年収・年齢などをポイント化し、合計70点以上で取得できる在留資格です。在留期間5年、配偶者の就労、親や家事使用人の帯同などの優遇があり、70点なら3年、80点なら1年の在留で永住許可を申請できます。ただし1号ロ・ハは年収300万円以上が最低条件で、他の項目で70点あっても年収が足りなければ認められません。
本記事では、企業で最も多い「高度専門職1号ロ(高度専門・技術活動)」を例に、項目ごとの配点と証明書類、70点・80点に届かせる考え方、ポイント制によらないJ-Skip、そして2026年8月に報じられた年収基準の見直し方針まで、2026年9月時点の情報で解説します。
目次
高度人材ポイント制は、高度外国人材の受入れを促進するため、2012年5月に導入された制度です。高度外国人材の活動内容を3つに分類し、「学歴」「職歴」「年収」などの項目ごとにポイントを設け、合計が70点以上に達した場合に出入国在留管理上の優遇措置を与えます。
| 区分 | 活動内容 | 該当する人の例 |
|---|---|---|
| 高度専門職1号イ | 高度学術研究活動(研究・研究の指導・教育) | 大学の研究者、企業の研究所の研究員 |
| 高度専門職1号ロ | 高度専門・技術活動(自然科学・人文科学の知識・技術を要する業務) | エンジニア、マーケティング・企画・経理などの専門職。技術・人文知識・国際業務からの移行が最も多い |
| 高度専門職1号ハ | 高度経営・管理活動(事業の経営・管理) | 企業の経営者、役員 |
| 高度専門職2号 | 1号で3年以上在留した人が移行。在留期間が無期限に | 1号イ・ロ・ハの活動に加え、ほぼすべての就労活動が可能 |
ポイント計算表は出入国在留管理庁が公表しており、申請時は計算表に本人が記入したものと、各項目の証明書類を提出します。以下、1号ロの項目を順に解説します。
| 学歴 | 点数 | 証明書類・注意点 |
|---|---|---|
| 博士学位(専門職学位を除く) | 30点 | 学位記または学位証明書 |
| 修士または専門職学位(MBA・MOTを含む) | 20点 | 同上 |
| 大学卒業またはこれと同等以上の教育 | 10点 | 短大・高専は対象外。海外の学位は日本の大学と同等と認められるものに限る |
| 複数の分野で2以上の博士・修士・専門職学位 | +5点 | 専攻が異なることが分かる資料(学位記で確認できなければ成績証明書) |
最終学歴が対象です。博士と修士の両方を持っていても30点(複数分野なら+5点)で、合算はしません。
| 実務経験 | 点数 | 証明書類・注意点 |
|---|---|---|
| 10年以上 | 20点 | 過去の勤務先が発行する在職証明書(従事期間と職務内容が分かるもの) |
| 7年以上10年未満 | 15点 | 同上 |
| 5年以上7年未満 | 10点 | 同上 |
| 3年以上5年未満 | 5点 | 同上 |
年収のポイントは年齢との組合せで決まります。年収は「これから就く業務で受ける報酬の年額」(転職・変更申請では雇用契約書の年収見込み額)で、賞与を含み、通勤手当などの実費弁償的な手当は含みません。証明書類は雇用契約書や年収見込証明書、更新時は課税証明書です。
| 年収 | 29歳以下 | 30〜34歳 | 35〜39歳 | 40歳以上 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000万円以上 | 40点 | 40点 | 40点 | 40点 |
| 900万円以上 | 35点 | 35点 | 35点 | 35点 |
| 800万円以上 | 30点 | 30点 | 30点 | 30点 |
| 700万円以上 | 25点 | 25点 | 25点 | — |
| 600万円以上 | 20点 | 20点 | 20点 | — |
| 500万円以上 | 15点 | 15点 | — | — |
| 400万円以上 | 10点 | — | — | — |
入管への申請時点の年齢で判定します。誕生日をまたぐと5点変わるため、30歳・35歳・40歳の直前の人は申請時期に注意してください。
1号ロでは、次のいずれか1つ以上に該当すれば15点です(複数該当しても15点)。
従事しようとする業務に関連する日本の国家資格(業務独占資格または名称独占資格)、またはIT告示に定める情報処理技術に関する試験の合格・資格を保有している場合、1つで5点、2つ以上で10点です。
基本項目に加え、次の特別加算があります。企業側の属性で決まる項目(⑦-1)は、採用企業が事前に確認しておくと計算がしやすくなります。
| 特別加算の項目 | 点数 | 補足 |
|---|---|---|
| イノベーション促進支援措置を受けている機関での就労 | 10点 | 入管庁が公表する対象法人・補助金等の一覧で確認 |
| 上記に該当し、かつ中小企業基本法の中小企業者 | +10点 | 上と合わせて最大20点 |
| 国家戦略特別区域高度人材外国人受入促進事業の対象企業 | 10点 | 該当する特区の企業のみ |
| 試験研究費等の比率が3%超の中小企業での就労 | 5点 | 直近の決算書等で証明 |
| 従事する業務に関連する外国の資格・表彰等で法務大臣が認めるもの | 5点 | 入管庁公表の一覧に限る |
| 日本の大学を卒業または大学院の課程を修了 | 10点 | 留学生の新卒採用・転職で加算しやすい |
| 日本語能力:N1合格相当または日本語専攻で外国の大学を卒業 | 15点 | 日本の大学卒でも加算可 |
| 日本語能力:N2合格相当 | 10点 | 日本の大学卒業者・N1該当者は対象外 |
| 各省が関与する成長分野の先端プロジェクトに従事 | 10点 | 入管庁公表の対象事業に限る |
| 法務大臣が告示で定める大学を卒業 | 10点 | 世界大学ランキング上位校、スーパーグローバル大学、イノベーティブ・アジア事業パートナー校 |
| 法務大臣が告示で定める研修を修了 | 5点 | 外務省のイノベーティブ・アジア事業の研修等 |
| 投資運用業等に係る業務に従事 | 10点 | 2021年7月追加(国際金融センター構想) |
1号ロでは「学歴+年収×年齢+年齢」の3項目で50〜60点に届くかどうかが分かれ目です。残りを職歴と特別加算で積み上げます。
| 項目 | 例A:日本の大学を卒業した新卒ITエンジニア(26歳・年収450万円・N1) | 例B:海外修士卒の中堅エンジニア(33歳・年収650万円・職歴6年・N2) |
|---|---|---|
| 学歴 | 10点(学士) | 20点(修士) |
| 職歴 | 0点 | 10点(5年以上7年未満) |
| 年収×年齢 | 10点(400万円以上・29歳以下) | 20点(600万円以上・30〜34歳) |
| 年齢 | 15点 | 10点 |
| 日本の大学卒業 | 10点 | 0点 |
| 日本語能力 | 15点(N1) | 10点(N2) |
| 資格(IT試験) | 5点(1つ) | 0点 |
| 合計 | 65点(あと5点:中小企業のイノベーション加算や資格2つ目で70点) | 70点(高度専門職の要件を満たす。80点には年収700万円か告示大学卒が必要) |
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2023年4月に導入された特別高度人材制度(J-Skip)では、ポイント計算をせずに、学歴または職歴と年収が一定水準以上であれば高度専門職の在留資格が付与され、ポイント制より拡充された優遇措置を受けられます。
| 活動区分 | 要件(いずれか) |
|---|---|
| 高度学術研究活動・高度専門技術活動(イ・ロ) | 修士号以上+年収2,000万円以上、または職歴10年以上+年収2,000万円以上 |
| 高度経営管理活動(ハ) | 経営・管理の職歴5年以上+年収4,000万円以上 |
J-Skipで認定された特別高度人材は、1年の在留で永住申請が可能になるほか、配偶者の就労範囲や家事使用人の帯同要件も緩和されます。
2026年8月、政府が高度専門職の認定基準を見直し、年収条件の引上げと特別加算項目の整理を行う方針であることが報じられました。制度開始から10年以上が経過して国内の賃金水準が上昇したこと、加算項目が増えて審査が複雑になったことが背景です。
在留期間が一律5年になること、永住申請までの期間が3年(80点なら1年)に短縮されること、配偶者の就労や親の帯同が認められることです。企業にとっては、優秀な人材の長期定着につながります。
直ちに在留資格が取り消されることはありませんが、在留期間更新時に改めて70点以上あるかを確認されます。下回る場合は技人国などへの変更を検討します。
できますが、高度専門職は勤務先が指定される在留資格のため、転職時には在留資格変更許可申請(新しい勤務先での活動に対する高度専門職の許可)が必要です。技人国のように届出だけで転職することはできません。
雇用契約書や年収見込証明書のほか、企業のカテゴリーに応じた書類(決算書類、会社案内等)が必要です。イノベーション促進支援措置や中小企業の加算を使う場合は、該当することを示す資料も企業が用意します。
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| 2018年8月 | ビザ申請・帰化申請専門の「ゆだ行政書士事務所」設立 |
|---|---|
| 2022年4月 | 個人事務所を行政書士法人化「行政書士法人タッチ」 |
| 専門分野 | 外国人在留資格、帰化申請 外国人ビザ関係を専門とし、年間1000件以上の相談に対応 |
| セミナー実績 | 国際行政書士養成講座、公益財団法人戸田市国際交流会、埼玉県日本語ネットワーク、行政書士TOP10%クラブ、行政書士向け就労ビザ講習会など多数 |
| 運営サイト | 行政書士法人タッチ 国際結婚&配偶者ビザサポートセンター 帰化申請サポートセンター 外国人雇用サポートセンター 永住ビザサポートセンター 経営管理ビザサポートセンター ビザサポートセンター |
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