永住申請お役立ちコラム

永住許可を取得するためには? 要件と申請の流れ、必要書類について解説
- 2022年06月16日


永住理由書は、永住許可申請の必要書類の中で唯一、自由形式で書く書類です。書式に決まりがないからこそ、「これさえ上手く書けば許可がもらえる」と過大な期待を持たれがちですが、実際の理由書の役割は「許可を勝ち取る武器」ではなく、「不必要な不許可を回避するための整理」です。
本記事では、理由書の本当の役割から、6つの構成要素、4パターン別の書き方のポイント、そして4パターンの完全記載例まで、行政書士の視点で完全解説します。これから永住申請をご検討中の方は、ぜひ本記事を参考に、ご自身の理由書を準備してください。
目次
本記事の内容は、行政書士法人タッチ代表の湯田が動画でも詳しく解説しています。文字よりも動画で学びたい方は、ぜひあわせてご覧ください。
本編に入る前に、永住理由書の本当の役割について、最初に正確にお伝えしておきます。これが本記事で最も大切なメッセージです。
理由書は、永住許可申請で唯一、自由形式で書く書類です。書式に決まりがないため、「これさえ上手く書けば許可がもらえる」と過大な期待を持たれがちですが、ここは正確に理解していただきたいところです。
ですので、確認対象期間中に支払い遅滞などの不利益事項がある方は、理由書で何とかしようとするのではなく、不利益事項のない実績期間が経過してから申請する、これが最も確実な対応策です。
一方で、本来許可されるべき要件を満たしている方が、理由書の書き方を誤って不許可になる、ということは現実に起こり得ます。
つまり、理由書の本当の役割は——
理由書のコア・メッセージ
「許可を勝ち取るための武器」ではなく、「不必要な不許可を回避するための整理」。本来許可されるべき方を、「許可を取れる方」のまま守るための書類。本記事では、本来許可されるべき要件を満たしている方を対象に、不利益にならない理由書の書き方のポイントを、整理してお伝えします。
なお、すべての永住申請で理由書が必須というわけではありません。日本人の配偶者等など、提出が任意とされている方は、出さなくても構いません。一方、技術・人文知識・国際業務などの就労系の在留資格からの永住申請では、実質的に必須の書類です。分量の目安は、A4用紙1〜2枚、文字数で1,000〜2,000字程度です。
永住理由書は、以下の6つの構成要素で組み立てます。それぞれの要素に、簡単な記載例を併記します。
| No. | 構成要素 | 字数目安 | 書くべき内容 |
| ① | 自己紹介 | 100〜200字 | 氏名・国籍・来日年月 |
| ② | 来日から現在までの経歴 | 400〜600字 | 学歴・職歴・在留資格の変遷を時系列で |
| ③ | 現在の生活状況 | 200〜300字 | 職業・家族・住居・地域との関わり |
| ④ | 収入・納税・社会保険 | 200〜300字 | 客観書類と整合する形で具体的数字を |
| ⑤ | 永住を希望する理由【最重要】 | 400〜600字 | 具体的エピソード必須 |
| ⑥ | 永住後の人生設計 | 200〜300字 | キャリアプラン・社会貢献意思 |
氏名、国籍、来日年月を簡潔に書きます。
✍記載例|①自己紹介
私は、ベトナム出身のグエン・ティ・ホンと申します。2015年4月に留学生として来日し、現在まで10年7か月、日本で生活しております。学歴、職歴、在留資格の変遷を、時系列で漏れなく書きます。理由書の中で最も分量が大きくなる部分です。
✍ 記載例|②経歴
2015年4月、東京都の○○日本語学校に入学し、2年間日本語を学びました。2017年4月から○○大学経営学部に進学し、2021年3月に卒業しております。同年4月、現在の勤務先である株式会社○○に新卒入社し、技術・人文知識・国際業務の在留資格に変更いたしました。入社以来、現在まで4年7か月、IT部門のシステムエンジニアとして勤務しております。職業、家族構成、住居、地域社会との関わりを具体的に書きます。
✍ 記載例|③現在の生活状況
現在、東京都新宿区にて、妻と長男(2歳)の3人家族で居住しております。長男は2024年4月から近隣の認可保育園に通園しており、日本語環境で順調に成長しております。地域の自治会活動にも積極的に参加し、町内の清掃活動や夏祭りの運営にも協力しております。年収、住民税の納付状況、年金・健康保険の加入状況を、客観書類と整合する形で書きます。
✍ 記載例|④収入・納税・社会保険
現在の年収は650万円です。住民税は給与天引きの特別徴収にて適正に納付しており、過去5年間、未納はございません。社会保険(厚生年金・健康保険)には入社以来継続加入しており、納付に遅延はございません。ここが理由書の核となる部分です。気をつけたいのは、抽象的な表現だけでは「永住の必要性が伝わらない」という形で不利益に働きます。「日本が好きだから」「日本で安定した生活を送りたい」だけでは、なぜ短期滞在ではなく永住なのか、伝わりません。具体的なエピソードを必ず含めてください。詳しくは第3章で4パターン別にご説明します。
永住許可を取った後、どう生きるのか、日本社会にどう貢献するのかを書きます。
✍ 記載例|⑥永住後の人生設計
永住許可をいただいた後も、現在の会社でシステムエンジニアとしてのキャリアをさらに深め、将来的にはマネジメント職への昇進を目指してまいります。住居についても、現在の賃貸から東京都内でのマイホーム購入を検討しており、子の教育環境も含め、家族で長期的に日本に根を下ろしていく所存です。納税・社会保険料の継続的な納付を通じて、日本社会に貢献し続けてまいります。理由書で書くべきは「他の書類で分からない情報」
来日時期や年収、家族構成は、住民票や課税証明書など客観書類で全部わかります。むしろ入管側は申請者本人より正確な記録を持っています。理由書で伝えるべきは、来日や転職の動機・背景、数値の裏にある経緯、過去の問題への合理的説明、今後の人生設計など、「客観書類からは読み取れない情報」です。
ここからが本記事の中心、4パターン別の書き方ポイントです。
改めて確認しておきたいのは、いずれのパターンでも、理由書の役割は「申請者が本来許可されるべき方であることを、矛盾なく、誤解されない形で伝える」ことです。要件を満たしている事実を整理して伝える、これが基本姿勢です。
各パターンの完全な記載例は本記事の第5章にすべて掲載していますので、ここでは強調すべきポイントと、その記載例の一部を抜粋してお見せします。
| No. | パターン | 強調すべきポイント |
| ① | 就労ビザから永住 | 勤続年数・職務の専門性・キャリアの一貫性 |
| ② | 日本人の配偶者から永住 | 実体ある婚姻生活・家族の生活基盤が日本にあること |
| ③ | 個人事業主から永住 | 事業の安定性・継続的取引先・将来の事業計画 |
| ④ | 高度人材70点から永住 | 専門分野での貢献・研究成果・継続的キャリア |
最も多いパターンです。強調すべきは、同じ会社での勤続年数、職務の専門性、キャリアの一貫性。記載例をご覧ください。
✍ 記載例|パターン① 就労ビザから永住(抜粋)
2021年4月、株式会社○○に新卒入社し、現在まで4年7か月、IT部門のシステムエンジニアとして勤務しております。入社時から一貫してJava・Spring Frameworkを用いた金融機関向け基幹システムの設計・開発業務に従事し、2023年からはサブリーダーとして3名のメンバーをマネジメントしております。
年収も入社時の400万円から、現在は650万円まで上昇しており、職務内容と実績に応じた評価を継続的にいただいております。本分野は高度な専門性を要するため、私自身もこの分野で長期的にキャリアを築き、日本のIT産業の発展に貢献していきたいと考えております。
婚姻3年プラス在留1年の特例で申請するケースです。強調すべきは、実体ある婚姻生活と、家族の生活基盤が完全に日本にあること。
✍ 記載例|パターン② 日本人の配偶者から永住(抜粋)
夫である山田太郎は東京都の生まれで、現在も同都内の銀行に勤務しております。私たちは2022年8月にベトナムにて結婚し、現在3年4か月の婚姻生活を送っております。婚姻後も同居を継続しており、日々の家事・家計管理は共同で行っております。
長男の太郎(2歳)は、2024年4月から近隣の認可保育園に通園しており、日本語環境で順調に成長しております。今後も家族3人で日本に居住し、長男の小学校・中学校教育も日本の学校で行う予定です。家族の生活基盤は完全に日本にあり、この基盤を変える可能性は将来的にも考えておりません。
会社員と違って収入の安定性が伝わりにくいパターンです。継続的な取引先の数、直近の事業所得の推移、納税状況、将来の事業計画を、数字で具体的に示します。
✍ 記載例|パターン③ 個人事業主から永住(抜粋)
2018年に個人事業主として独立し、現在まで7年間、ウェブシステムの受託開発を主たる事業として運営しております。継続的に取引のあるクライアントは日本国内の中小企業を中心に18社あり、毎月の安定した収入を確保しております。
直近5年間の確定申告所得は450万円から500万円の間で安定推移しており、所得税・消費税の納付に未納はございません。今後3年以内に法人化を目指し、より大きな雇用と納税を通じて日本社会に貢献していく所存です。
高度人材70点以上で在留3年で永住申請する優遇制度を使うケースです。専門分野での貢献度、研究成果や特許など客観的な業績、継続的なキャリアを強調します。
✍ 記載例|パターン④ 高度人材70点から永住(抜粋)
現在、株式会社○○の研究開発本部にて、AI・機械学習の研究職に従事しております。高度人材ポイントは、申請日時点で75点、3年前の2022年時点でも70点を有しており、永住申請の特例要件を満たしております。
在日中に査読付き国際論文を5本発表、特許も3件出願済みです。本分野は短期的な研究では成果が出ないため、ライフワークとして日本で長期的に研究を継続したく、永住許可を申請する次第です。今後は若手研究者の育成にも力を入れ、日本のAI研究分野の発展に貢献していきたいと考えております。
理由書で絶対にやってはいけないNG例を3つ、簡潔にご紹介します。
| No. | NGパターン | なぜダメか |
| ① | AI生成文をそのまま使う | 具体的なエピソードがなく、テンプレ感が出る |
| ② | ネット上の例文をコピペ | 入管職員も同じ例文を見ている。すぐにバレる |
| ③ | 事実と異なる誇張・虚偽 | 客観書類との整合性チェックで必ず発覚 |
ChatGPTなどのAIで生成した文章をそのまま使うこと。AI生成の理由書は文法は正しくても、具体的なエピソードや感情の機微がなく、テンプレ感が強く出ます。下書きの叩き台として使うのは構いませんが、必ず自分の言葉で書き直してください。
インターネット上の例文をそのままコピペすること。本記事でも記載例をご紹介しましたが、これらは「構造の参考」として使い、ご自身の経歴とエピソードに置き換えて書いてください。
事実と異なる誇張や虚偽記載。年収を盛る、勤続年数を盛る、こうした虚偽記載は、客観書類との整合性チェックで必ず発覚し、虚偽申請として在留資格全体に影響する重大な問題になります。
ここからは、本記事でご紹介した4パターンの完全な記載例を掲載します。ご自身の理由書作成の参考にしてください。
ご利用にあたって
これらはあくまで「構造の参考」としてご利用いただき、ご自身の経歴とエピソードに置き換えてカスタマイズしてください。コピペは絶対にNGです(第4章NG例②参照)。想定プロフィール
○○籍・35歳・男性・来日12年・大学院卒・IT企業勤務・年収550万円・独身✍ 記載例|パターン① 就労ビザから永住 — 完全例文
法務大臣 殿
理 由 書
令和8年〇月〇日 氏名:○○ ○○(YAMADA TARO)
私は、○○籍の○○○○と申します。このたび「永住者」の在留資格を申請するにあたり、これまでの経緯と申請理由について説明させていただきます。
【来日から現在までの経緯】
私は、母国の○○大学コンピュータサイエンス学部を卒業後、2014年4月に日本へ留学しました。日本に強い関心を持っていた背景には、母国で日本のソフトウェア技術の高さに触れ、「この国で技術者として成長したい」という強い思いがあったからです。
来日後、まず○○日本語学校で1年間日本語を学び、その後、○○大学大学院情報工学研究科に入学しました。2018年3月に同大学院を修了し、同年4月に株式会社○○に技術職として入社いたしました。在留資格は留学から「技術・人文知識・国際業務」に変更されています。
入社以来、現在に至るまでの7年間、同社の○○事業部にて、主に金融機関向けシステムの設計・開発業務に従事してまいりました。2021年にはチームリーダーに昇進し、現在は5名のメンバーをマネジメントしています。
【現在の生活状況】
現在は東京都○○区の賃貸マンションに居住しております。職場には電車で30分の距離で、平日は朝9時から夜7時まで勤務し、週末は近所の○○コミュニティセンターでの日本語学習サポートのボランティア活動に参加しております。日本人の友人も多く、休日には共に登山や食事会を楽しむなど、日本社会に深く溶け込んだ生活を送っております。
【収入・納税・社会保険の状況】
現在の年収は550万円で、過去5年間、すべての期で住民税を期限内に納付しております。社会保険(厚生年金・健康保険)には入社以来継続して加入しており、保険料は毎月給与から適切に控除されています。直近5年間、納付の遅延や未納は一切ございません。納税証明書および年金記録のコピーを別添しておりますので、ご確認いただければ幸いです。
【永住を希望する理由】
私が日本での永住を希望する理由は、主に3点ございます。
第一に、日本での12年間の生活を通じて、この国の社会・文化に深く愛着を持つに至ったことです。来日当初は言語の壁や文化の違いに戸惑うこともありましたが、大学院時代に研究室の仲間や指導教授から温かい指導を受け、また職場でも上司・同僚から多くを学ばせていただきました。今では日本が「第二の故郷」となっています。
第二に、現在のキャリアを長期的に日本で発展させたいという強い意志です。日本の金融システム業界は技術水準が高く、私の専門性を活かして長期にわたって貢献できる場所だと確信しております。
第三に、日本社会との結びつきが深まったことです。職場、地域のボランティア活動、友人関係を通じて、私自身の生活基盤は完全に日本にあると実感しております。
【永住後の人生設計】
永住許可を頂戴できました暁には、これまで以上に日本社会の一員として責任を果たしてまいる所存です。仕事面では、技術者として日本の金融システム業界の発展に長期的に貢献いたします。地域では、外国人住民と日本人との架け橋として、ボランティア活動を継続いたします。納税・社会保険料の継続的な納付はもちろんのこと、日本の法令を遵守し、模範的な永住者となるべく誠心誠意取り組んでまいります。
以上のような理由から、「永住者」の在留資格を申請させていただきました。何卒、ご許可を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上想定プロフィール
○○籍・32歳・女性・来日5年・婚姻3年・専業主婦・配偶者は日本人会社員✍ 記載例|パターン② 日本人の配偶者から永住 — 完全例文
法務大臣 殿
理 由 書
令和8年〇月〇日 氏名:○○ ○○(LEE MIN)
私は、○○籍の○○○○と申します。このたび「永住者」の在留資格を申請するにあたり、これまでの経緯と申請理由について説明させていただきます。
【来日から現在までの経緯】
私は2018年に母国の○○大学を卒業後、母国の貿易会社で2年間勤務いたしました。その間、出張で日本を訪れた際に現在の夫である山田太郎と知り合い、お付き合いを経て、2020年12月に母国にて結婚いたしました。
結婚後、夫の仕事の関係で日本に居を構えることとなり、2021年3月に「日本人の配偶者等」の在留資格で来日いたしました。来日後、半年間は日本語学校に通い、現在は日常会話には不自由しない程度の日本語能力を身につけております。
【現在の生活状況】
現在は神奈川県○○市の夫名義の戸建て住宅に、夫と長男(2歳)の3人で居住しております。夫は東京都内のメーカーに勤務する会社員で、私は専業主婦として家事・育児に専念しております。
地域では、長男が通う保育園を通じてママ友のネットワークができており、また町内会の行事にも積極的に参加しております。義両親も同じ神奈川県内に居住しており、月に1〜2回は共に食事をするなど、家族同士の交流も深い状況です。
【収入・納税・社会保険の状況】
私自身は専業主婦で収入はございませんが、夫の年収は650万円で、家計は安定しております。住民税は夫の給与から特別徴収されており、過去5年間、未納はございません。私は夫の扶養に入っており、健康保険も夫の協会けんぽの被扶養者として継続加入しております。年金は第3号被保険者として届出済みです。
【永住を希望する理由】
私が日本での永住を希望する理由は、家族との将来を日本で築き上げたいという、明確な意志に基づいております。
夫は生まれも育ちも日本で、両親も日本に在住しております。長男はすでに2歳となり、日本の保育園に通い、日本語で日々を過ごしております。今後、長男の幼稚園・小学校・中学校といった教育も、すべて日本で受けさせる予定です。家族全員の生活基盤は完全に日本にあり、これを変える可能性は将来的にも考えておりません。
また、日本での5年間の生活を通じて、私自身も日本社会・日本文化に深い愛着を持つようになりました。特に保育園での母親同士の交流、町内会の夏祭りでの地域の方々との触れ合いの中で、「この国でこの先ずっと暮らしていきたい」という思いが日に日に強くなっております。
【永住後の人生設計】
永住許可を頂戴できました暁には、長男が小学校に上がるタイミングで、私自身も貿易関連の仕事に復帰したいと考えております。母国語と日本語のスキルを活かし、日本企業の海外展開に貢献できる仕事を希望しております。
家族で日本に根を張り、夫と共に長男を立派な日本社会の一員として育て、また私自身も日本社会に貢献できるよう努力してまいります。
以上のような理由から、「永住者」の在留資格を申請させていただきました。何卒、ご許可を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上想定プロフィール
○○籍・40歳・男性・来日15年・元会社員→現Webデザイン個人事業主・確定申告所得450万円✍ 記載例|パターン③ 個人事業主から永住 — 完全例文
法務大臣 殿
理 由 書
令和8年〇月〇日 氏名:○○ ○○(CHEN WEI)
私は、○○籍の○○○○と申します。このたび「永住者」の在留資格を申請するにあたり、これまでの経緯と申請理由、特に個人事業主としての安定した事業運営について説明させていただきます。
【来日から現在までの経緯】
私は2010年に母国の○○大学美術学部デザイン学科を卒業後、同年4月に日本へ留学いたしました。日本のデザイン文化の高さに惹かれ、現地で学びたいと考えたためです。
来日後、○○デザイン専門学校で2年間Webデザインを学び、2012年に株式会社○○デザイン社に就職いたしました。在留資格は留学から「技術・人文知識・国際業務」に変更されています。同社で7年間、Webデザイナー・ディレクターとして勤務した後、2019年に独立して個人事業主となりました。
独立から現在に至るまでの6年間、屋号「○○Design」として、企業のWebサイト制作・リブランディング・UIデザインを中心に事業を展開しております。
【現在の生活状況】
現在は東京都○○区の賃貸マンションを自宅兼事務所として使用しており、独身です。クライアントは日本国内の中小企業を中心に20社以上の継続案件を抱えており、安定した事業運営を行っております。
【収入・納税・社会保険の状況】
直近5年間の確定申告所得(事業所得)は400万円台で安定推移しております。確定申告は毎年期限内に税務署にて行っており、所得税および消費税の納付に未納はございません。住民税についても、普通徴収にて毎期、期限内に納付しております。国民年金および国民健康保険については、口座振替を設定し、過去5年間で一度も納付の遅延や未納はございません。納税証明書、年金記録、国民健康保険料の納付証明書を別添しておりますので、ご確認ください。
【永住を希望する理由】
第一に、個人事業主として日本で築き上げてきた事業基盤を、長期にわたって発展させたいという意志です。会社員時代を含めて13年間、日本のクライアント様との関係を一つひとつ丁寧に築き、独立後も安定した事業運営を続けてまいりました。今後もこの基盤の上に事業を発展させ、日本のクリエイティブ業界に貢献いたします。
第二に、日本社会・日本文化への深い愛着です。来日から15年、私の創作活動の根底には日本の美学・繊細さがあり、これは私の人生そのものとなっています。
第三に、将来的には事業を法人化し、日本人デザイナーを雇用しながら、業界の発展に寄与したいという展望もあります。永住者の在留資格は、この長期計画を実現するための基盤となります。
【永住後の人生設計】
永住許可を頂戴できました暁には、現在の個人事業を継続発展させながら、3年以内の法人化を目指してまいります。納税・社会保険料の継続的な納付はもちろんのこと、日本の法令を遵守し、事業を通じて日本社会に貢献する模範的な永住者となるべく取り組んでまいります。
以上のような理由から、「永住者」の在留資格を申請させていただきました。何卒、ご許可を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上想定プロフィール
○○籍・38歳・男性・来日4年・高度専門職1号ロ・大手メーカー研究職・年収900万円・75点✍ 記載例|パターン④ 高度人材70点から永住 — 完全例文
法務大臣 殿
理 由 書
令和8年〇月〇日 氏名:○○ ○○(KIM SUNG)
私は、○○籍の○○○○と申します。このたび「永住者」の在留資格を、高度人材ポイント制70点以上の特例として申請するにあたり、これまでの経緯と申請理由について説明させていただきます。
【来日から現在までの経緯】
私は母国の○○大学院博士課程にて材料工学を専攻し、2018年に博士号を取得いたしました。博士課程在学中から日本企業の研究機関と共同研究を行っており、その縁で2021年4月に株式会社○○の中央研究所に研究職として入社、同時に「高度専門職1号ロ」の在留資格にて来日いたしました。
入社以来、現在に至るまでの4年間、次世代電池材料の研究開発に従事しており、これまでに国際特許を3件出願、査読付き学術論文を5本発表しております。
【現在の生活状況】
現在は神奈川県○○市の社宅に、妻と長男(生後8か月)の3人で居住しております。妻は同じく○○籍で「家族滞在」の在留資格、長男は日本で出生し「特定活動」の在留資格を有しております。
【収入・納税・社会保険の状況】
現在の年収は900万円で、過去3年間(高度人材70点以上の審査対象期間)、すべての期で住民税を期限内に納付しております。社会保険(厚生年金・健康保険)には入社以来継続して加入しております。直近の納付に遅延・未納はございません。
【高度人材ポイントについて】
私の高度人材ポイントは、申請時点で75点、3年前の時点で70点を有しており、永住申請の特例要件を満たしております。詳細は別紙ポイント計算表をご参照ください。
【永住を希望する理由】
私が日本での永住を希望する理由は、研究者として日本で長期的なキャリアを築きたいという、明確な意志に基づいております。
第一に、現在所属する研究所は次世代電池材料の研究において世界トップクラスの環境を有しており、私の専門性を最大限に発揮できる場所です。短期的な滞在ではなく、ライフワークとしてここで研究を続けたいと考えております。
第二に、家族の生活基盤を日本に確立したいという思いです。長男はすでに日本で出生し、今後の教育もすべて日本で受けさせる予定です。妻も日本での生活に十分馴染んでおります。
第三に、私の研究成果が日本の産業に貢献できる手応えを得ており、この貢献を長期にわたって続けたいという責任感です。
【永住後の人生設計】
永住許可を頂戴できました暁には、現在の研究テーマを継続するとともに、日本人若手研究者の育成にも力を注いでまいります。研究成果を国内外で発信することで、日本の学術・産業に長期的に貢献いたします。納税・社会保険料の継続的な納付はもちろんのこと、日本の法令を遵守し、模範的な永住者となるべく誠心誠意取り組んでまいります。
以上のような理由から、「永住者」の在留資格を申請させていただきました。何卒、ご許可を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上
本記事では、永住理由書の本当の役割と、不利益にならない書き方のポイントを、具体的な記載例とともにお伝えしました。
繰り返しになりますが、理由書は「許可を勝ち取る武器」ではなく、「不必要な不許可を回避するための整理」です。本来許可されるべき要件を満たしている方が、理由書のミスで不必要に不利益にならないよう、6つの構成要素に沿って、ポイントを押さえて作成してください。
一方、確認対象期間中に不利益事項がある方は、理由書で何とかしようとするのではなく、不利益事項のない実績期間が経過してから申請する、これが永住許可への最短ルートです。
専門家から一言
理由書は、書き手の経歴・思い・将来の人生設計を、整理して伝えるものです。本記事の記載例はあくまで参考であり、ご自身の言葉で、ご自身のストーリーで書くことが何より重要です。ご自身での作成が難しいケース、不利益事項のフォロー方法でお悩みの方は、行政書士法人タッチまでお気軽にご相談ください。
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お問い合わせは、当社サイトのフォーム、またはお電話にてお気軽にどうぞ。
| 2018年8月 | ビザ申請・帰化申請専門の「ゆだ行政書士事務所」設立 |
|---|---|
| 2022年4月 | 個人事務所を行政書士法人化「行政書士法人タッチ」 |
| 専門分野 | 外国人在留資格、帰化申請 外国人ビザ関係を専門とし、年間1000件以上の相談に対応 |
| セミナー実績 | 国際行政書士養成講座、公益財団法人戸田市国際交流会、埼玉県日本語ネットワーク、行政書士TOP10%クラブ、行政書士向け就労ビザ講習会など多数 |
| 運営サイト | 行政書士法人タッチ 国際結婚&配偶者ビザサポートセンター 帰化申請サポートセンター 就労ビザサポートセンター 永住ビザサポートセンター 経営管理ビザサポートセンター アメリカビザサポートセンター ビザサポートセンター |
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