外国人を雇用する方法

外国人を雇用したいと企業内で決定しても実際どのようにしたらより優秀な人材を確保することができるでしょうか。また募集を出すのも日本人を雇用するのと同じ方法でよいのでしょうか。その方法について紹介します。

求人媒体

通常の日本語の新聞などのメディアはもちろんですが、Japan Timesといったような外国語で発行されている新聞、雑誌なども求職中の外国人はよく見ているようです。
英語や中国語などの外国語で発行されているフリーペーパーなどにも求人広告を載せる方法もあります。また外国人採用ポータルサイトなどからも募集が可能です。
タウンワークやIndeed、リクナビといった日本人が就職活動をする際に使っているウェブサイトで募集するのも手段です。日本での就職を目指している外国人は日本語にも問題ない場合がほとんどですので、日本の求職サイトも同時に見ていることが多いようです。

最近ではFacebookなどのSNSを利用した採用も多くみられます。
また求人に特化したLinkedInなどの海外のSNS求人サービスなどもあります。
こういった求人に特化したSNS等は優秀な外国人が多く集まり、インターネット上で就職活動をしている傾向にあります。
こういったサイトを利用することで現在日本に滞在していない海外にいる優秀な外国人にも求人を見てもらえるといったメリットもあります。これらのサイトは直接スカウトが行うことが可能ですので、有効活用することをおすすめします。

公的機関

日本人を採用する際にもハローワークに募集を載せるというは一般的ですが、もちろん外国人を募集するときにも利用できます。ハローワークが運営している外国人採用に特化した、
・東京外国人雇用センター
・名古屋外国人雇用センター
・大阪外国人雇用センター

といった機関があります。
また全国各地のハローワークには新卒応援ハローワーク（留学生コーナー）も設けられています。

これらの機関は日本で就職活動をしている外国人留学生や専門的・技術的分野の在留資格を持って求職をしている外国人の就職支援や相談を行っており、また採用したい企業への雇用管理や援助、情報提供などを行っています。
また求職中の外国人と企業を引き合わせる説明会（就職フェア）等も開催していたり、インターンシップの募集をしていたりします。インターンを募集というのも視野にいれてみるのもよいでしょう。

またハローワークでは外国人雇用管理アドバイザー制度というのを設けています。外国人労働者の雇用管理の改善や職業生活上の問題などについて、専門的な知識や経験を有する「外国人雇用管理アドバイザー」が、各事業所の実態に応じた相談・指導を行います。
相談は無料で、ハローワークに申し込みをすると各事業所までアドバイザーを派遣してくれます。こういった制度もぜひ活用してみましょう。

大学・専門学校など

外国人留学生を多数受け入れている大学や専門学校の就職課などに直接連絡をして募集要項を掲載してもらうのも一つの手段です。
外国人を多く受け入れている学校はそれだけ留学生の日本での就職にも熱心ですので、大学や専門学校に直接問い合わせてみてください。

人材派遣会社や紹介会社

一番効率的でより優秀な外国人を採用するには、日本で就労したい外国人をかかえる人材紹介サービス会社や派遣会社です。的を絞って対象の外国人を探すことができますし、採用業務の代行サービスもあるので無駄なく優秀な外国人を雇うことができる可能性が高くなるといった企業側からのメリットは大きいです。
ただ、人材紹介会社になるので、雇用が成立した場合などに報酬などが発生する場合があります。

日本の労働力不足は深刻であり、優秀な人材確保が困難になることは避けられない状況です。
一方で日本に留学をして将来日本で働きたいという外国人は増加傾向にあります。そして彼らは優秀な人材であることが多々あります。

日本で勉強しているので、日本語はもちろんのこと母国語などの言語面や異文化へ対応能力、そしてもちろん勤勉であることがほとんどです。
しかし雇用する側からみると外国人の雇用は難しそう、なんだかよくわからないといった理由で日本の企業が消極的なのも事実です。

実際に外国人向けに募集をすることで、より優秀な人材がたくさん存在していることに気づかれる企業も多いです。
上述したように募集をすることは、日本人向けにするのとさほどかわりませんが不明点も多いかと思います。外国人を雇用したいとお考えの企業はぜひ一度当事務所までご相談ください。